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2019.07.04
野球肘 外側の痛みは注意が必要。間に合う可能性もある判断基準の紹介
外側の痛みは注意が必要。しかし、間に合う可能性もあります
野球肘には内側型、外側型、後方型の3つに分かれます。
野球肘の治療で毎日多くの選手を診察していますが、その中でも特に管理が必要なケースが外側型(肘の外側)に痛みが出現した場合です。どのサイトを見ても痛みが外側に痛みがでると危険な内容が沢山書かれております
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野球肘全体5%は外側に発症
それは離断性骨軟骨炎(OCD)と言って上腕骨小頭という骨が剥がれ関節ねずみになり、野球肘としては最悪の手術を選択しなくてはならない可能性があるからです。保存の限界ともいいます。
しかし、外側=離断性骨軟骨炎(OCD)ではありませんのでご安心ください。外側上顆炎といって少し部位(位置)が異なる場合もあります。
痛みの出現ポイントは非常に近い部分になりますので見分ける為には超音波検査を使用し確定しなければいけません。
野球肘における外側の痛みはこの鑑別により治療期間が変わります。
☆外側上顆炎…2~3週間程度の加療
☆離断性骨軟骨炎…最低6か月の加療
治療期間にこれだけの差があります。また鑑別も難しくなります。セカンドオピニオンも念頭に置くことをお勧め致します。
20%は練習を継続
外側に痛みが発症し当院に駆け込まれた患者様の約20%はそのまま練習を継続しておりますが残念ながら当院としても全体の20%です
状況と患者様の希望によって治療と練習を平行することもあれば、投球を中止させることもあります。
判断の基準
①ポジション
②投球動作解析で修正能力の有無
③画像検査後の程度
④学年・年齢
⑤大会の重要度
⑥十分な説明後の希望ライン
判断基準を総合し照らし合わせ治療の方法を決定していきます。野球肘、野球肩についての広告は沢山ありますが、肘に関する症例に対応可能な整形外科や接骨院、整骨院は数が少いのが現状です。
安心の体制で治療に
情報提供からドクター紹介、リハビリ連携まで。患者様にとって安心できる医療体制で治療を行います。
ケースバイケース
最短当日から投球を開始できる症例から手術に至ったケースまで様々。この期間の患者様の気持ちは非常に不安であり、沢山検索され一気に情報を収集しようとします。余計不安になるケースもあります。上記の判断基準に応じてケースバイケースで治療方針が変わります。
手術してもこの部分を治さなければ再発する。
離断性骨軟骨炎(OCD)はなぜ発症するのでしょうか?分かりやすく説明すれば骨と骨が衝突する事で発症します。
当院では投球動作のどの部分どのタイミングで衝突するのか?そこを、診察し説明していきます
最後に
肘のテーピング方法から自宅でできるセルフケア。アイシングやストレッチ方法までトータルで指導しサポートいたします。