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2019.07.07
野球肩・野球肘の治療で最も大切なリハビリ方法
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実は、治療で一番難しいのはリハビリです。
投球制限で発生率が下がると予測
今年から新たに投球制限が設けられこれで野球肩、野球肘になる確率が減るだろうを予測しているかもしれません。
しかし、発症率は下がっても発生する人数は増えることは間違いありません。野球肩、野球肘の治療では何が一番難しいかと言えば、
大切なリハビリ期とは
リハビリには3つのタイミング時期があります
①炎症期
②回復期
③リハビリ期
一定の期間安静にしたり、炎症に対してアイシングをしたり、固定したりします。経過を観察しリハビリ期になるときに投球を徐々に開始させていくのがセオリーです。
いよいよ投球開始
説明したように、投球開始はこの”リハビリ期”に当たります。
リハビリの方法は多彩
チューブトレーニングをしたり、ストレッチをしたり、筋トレしたり、ラケットをふってみたりします。
しかし、せっかく日常生活でも痛みがなくなりますがそこで徐々に投球を開始しようかとすると痛みが瞬間的に出てしまい、やはりだめだ。と経験されたことのある方が多いのです。
医療機関も困惑
医療側も〇ヵ月も投球中止したのに・・・なぜだろう。となります。ですからこの野球肩や野球肘に隠されている治療の難しさの最大ポイントは”リハビリ”なのです。
治療に差が出るのもここ”リハビリ”がポイント‼
見直すべきリハビリと新しいリハビリ法
①徐々に投球開始
徐々にというのはどの程度なのか?はっきりしませんね。痛みがなくなり嬉しくなった選手は投げたくて仕方ありません。
徐々にと指導した事が100球投げたら痛みが出てきました。どうすればよいでしょうか?と質問を受けたことがございます。
本来は1日目30球。2日目30球。3日目40球。4日目40球。と助走期間を作るのが正しい方法です。
②肩、肘周囲の筋力トレーニング
そもそも投球は”力”で投げるものではございません。力の伝え方が大切だからです。最後は指先2本、人差し指と中指の指先の感覚がすべてだからです。
野球肩、野球肘の投球動作の本質を理解していない先生でしょう。投球動作には投げる為に必要な筋力は”投げること”で筋力の回復を図る。
③チューブトレーニング(セラバンド)
色のついたゴムを引っ張りストレッチを行っている姿を見ます。99%痛みを取り除く。を謳っている当院からすれば、チューブトレーニングは全くの逆効果。
むしろ、このトレーニングはストレッチの一環でも使用しますが、野球肘の治療には全く意味を感じません。治療期間短縮にはなりません。要注意です。
接骨院北原が行う新しいリハビリ法
④投球指導運動療法
投球指導と言ってもあくまで投球という動作を使った運動療法になります。当院ではこれを原因に対する治療と説明しています。
原因の解析とストレッチ
選手の投球フォームをチェックし解析。瞬時にその原因を導き出します。なぜ痛みが出現したのか。という理由を結果を結び付けたうえで腕を振らせていきます。
つまり、
腕を振るといった実践に近いストレッチ法を行うのです。
これによってもっとも大切な”指先の感覚”が戻ってくるのです。正に一石二鳥。