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コラム
2019.10.21
野球選手の肩や肘はもちろん。皆が知っておきたい湿布の選び方。新素材も登場
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今後、湿布は保険適応外になる
湿布は沢山の種類があり皆さんどれを選んでよいのか悩みますね。
また整形外科で処方される湿布も近い将来、保険適応外になる事はほぼ間違いありません。
今までは保険適応内で価格が安かったために湿布だけもらいに受診していた方も多いと思いますが、今後は自費(保険適応外)になるでしょうからどの湿布選ぶかという点にも注目が集まっています。
野球肩・野球肘の場合どの湿布が効果的か。選び方解説
抑えておきたい湿布の種類
①湿布の種類と適応疾患
温冷湿布(パップ剤)と経皮鎮痛消炎湿布の違い
①厚さ*画像
②匂い
③粘着性*画像
④伸縮性*画像
接骨院北原がこだわる貼り方
①貼り方の工夫 画像
②2つの用途
最後のまとめ
☆素材の特徴を理解して最終決定
抑えておきたい湿布の種類
大きく分けてこの3つ
①冷湿布
②温湿布
③経皮鎮痛消炎湿布
冷湿布と温湿布の違いは皆さんも分かりやすいと思いますが、いつ?どのタイミング?でどう使うのか。それぞれの特徴を抑えればもう迷う事はありません。
①冷湿布
冷たい湿布の総称。人間の身体は水分でできており、痛みや炎症が発症している部分(患部)は”熱”をもちます。熱の伝導は高温部から低温部へ(熱い→冷たい)移動します。この原理を利用し湿布に水分を含ませた(パップ剤)湿布を用いることで身体の外と内を成るべく近い環境に近づけることによって炎症が起きている患部の熱が下がり痛みを和らげます。
スースーしたヒンヤリ感と香りが特徴的です
冷湿布の適応疾患
骨折、脱臼、捻挫、打撲や肉離れ等ケガしてから約1週間から10日間位(炎症期・急性期)に用います。
野球選手が使う効果的な方法
・野球肩になった場合
・野球肘になった場合
・投球直後のアイシング効果として使用
・デッドボールの負傷箇所
このような場合は迷わず冷湿布が効果的です
②温湿布
温かい湿布のこと。
冷湿布と同様に水分を含ませた(パップ剤)湿布を用いることで身体の外と内を成るべく近い環境に近づけることによって痛みを和らげていきますが温湿布の場合はトウガラシエキスを配合させることにより患部を温める効果があります。
*画像は当院こだわりのショウガ成分を配合させた生姜温湿布になります。
温湿布の適応疾患
首の痛みや腰の痛み。肩こりや四十肩、五十肩、筋肉は緊張している時、さらに冷湿布適当期間終了後(ケガしてから2週間くらい経過した後:回復期や慢性期)などが主な用途になります。
野球選手が使う効果的な方法
・野球肩発症の一歩手前
・投球後の首やインナーマッスル緊張時
・野球肘発症の一歩手前
・投球後の前腕の筋肉緊張時
③経皮鎮痛消炎湿布
当院では扱っておりません写真用
生地に鎮痛剤が配合されている。水分を含んだパップ剤と異なり香りが抑えられている湿布。水分を含んでいない(プラスター剤)素材です。
経皮消炎鎮痛剤の適応疾患
骨折、捻挫、打撲など強い炎症症状が出現している時に使用します。また香りが少ない点では冷湿布より優れている為、痛みを抑えたい。しかし、使用する場所を選びたい方はお勧めです。
また鎮痛剤が配合されている為、薬剤の効果で炎症を早期に取り除く事が可能です。
*整形外科で処方される最も一般的な湿布
*刺激の強い成分が含まれている為、肌の弱い方にはあまりお勧めできません。
野球選手が使う効果的な方法
・デッドボールの部分
・ダッシュして伸ばしてしまった筋
・投球直後のアイシングの一つとして使用
・素振りして痛めた脇腹や腰の痛み
・投球時の肩甲骨の張り。
こんな時はこれを使用します。初期対応に効果的です。
温冷湿布(パップ剤)と経皮鎮痛消炎湿布の違い
①厚さ
パップ剤と比較すると厚みが異なります。
上の厚みのある画像がパップ剤
下の薄い画像がプラスター剤
②匂い
・①②パップ剤→多い
・③プラスター剤→少ない。
③粘着性
①②パップ剤は粘着性が弱いため固定用伸縮性粘着シートと合わせて使用することで固定されるようになります。
画像の様に使用します。
③プラスター剤は粘着性にすぐれており単独でそのまま使用する事ができます。
③伸縮性
①②パップ剤
伸縮性は良いのですが、そもそも伸ばして使用すると粘着性が弱く固定用粘着シートも効かない為、お勧めする貼り方ではありません。
③プラスター剤
伸縮率は非常に高いのですが、あまり伸ばしすぎると中央部の生地に亀裂が入り最悪切れる場合があります。伸ばして使用する場合は画像の半分程度の強さで使用することをお勧め致します。
接骨院北原のこだわりの貼り方
貼り方の工夫
肩関節・肘関節や膝関節など人間の関節はその可動域を確保するために凹凸や球状になっています。そこで湿布を貼る際にこんな形でカット(ひと手間)を加えるとどの形状にも貼りやすくなります。
画像左は肩・肘・膝・足首などに使用します
画僧右は骨盤を固定するために腰部に使用しています。
どの症状や形状にも対応できるようにする為、当院ではプラスター剤を使用しています。
*ロキソニンテープではございません。
2つの用途
消炎地痛効果とテーピング効果
消炎鎮痛効果
当院がこだわる貼り方として2つの効果を出せるプラスター剤を約20種類以上取り寄せて厳選した素材を使用しております。
同じプラスター剤でも伸ばして使用すると切れてしまう素材が殆どですが(ロキソニンテープと比較して)伸ばして使用しても画像で分かるように細くなりません。
テーピング効果
野球肩のテーピング方法を特別に一部を画像に載せました。
肩のテーピング方法は素人の方が簡単に巻けるものではありませんが、たった3枚のプラスター湿布を使用する事で誰でも巻けるようになります。
こだわりの答え。
消炎鎮痛効果で”痛みを抑え”ながら
テーピング効果で”関節を保護”することで
結果:投球を可能にすることが出来るのです
最後のまとめ
一般の方にも同様の仕様方法で関節を保護することで日常生活が楽になり、早期回復を図る事ができますが肌が弱い方、荒れる方、かぶれる方はベストな湿布という素材は貼ってみないと分かりません。
伸縮が強い事でかぶれ易くなったり、粘着が強い事で剥がすときに荒れたりもします。湿布を選ぶときにはせご自身の適応疾患を基に素材の特徴を考慮して最終決定してみてください。