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2019.09.07
野球肩は治し方が大切。再発防止策をご紹介
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野球肩はどうやって治したかが大切。
一般的に投球をすべて中止(制限)させて治療を行った場合は再発リスクが高くまた、下記のような結果になる可能性が非常に多くなります。
☆投球開始後、すぐに痛みが発症することがあります。また6割程度なら投球可能だが、それ以上の強さで投球すると痛みがでる。といった結果が起こります。
実際はこれが一番難しい。適度に投げれるのに、全力で投げれない。
選手は「だんだん良くなってきているが、まだ完ぺきではない」と判断します。医療側も同じように考えます。「痛みが出ない範囲で徐々に」と。
この「徐々に。」というのが難しく、判断は選手に任せています。曖昧な程度を選手の判断で決めなければならない為、痛みが再発するケースが非常に多いのが現状です。
また球数は〇球というはっきりと数値化した場合。皆さま殆どの方が守ります。
しかしその球数以内で痛み発生してしまうとどうでしょう。如何してよいのか分からなくなり、疑心暗鬼や不安になります。
適度に投げれる。皆が知らない投球の壁の存在。
大会の日程は大よそ分かっています。当然チームは試合の日程から逆算してスケジュールを組みます。それは選手も同じ。だから焦ります。この中途半端に投げれてしまうといつになったら全力投球できるのかが医療側も答えられなくなるのです。
投球には6割の壁と8割の壁があります。
この6割以内なら投球可能。しかし、6割以上になると投げれない。痛みが発症する。これが6割の壁です。8割の壁も同じです。
特に野球選手でこの様な壁の出現が最も多い症例がインピンジメント症候群になります。野球選手は10割投球が出来て完治したと考えます。
10割投球が可能。痛みなし。全力投球できました。と選手が言えるまで実現させることは本当に容易ではありません。
この壁を乗り越える為には、
”どうやって治したか”が大切になってくるのです。
当院でも治療困難ケースもあります。個人差もありますが、通院頻度が多少増える可能性があります。
野球選手は10割投げれて治った。と判断する。
実際に投げてみないと治ったかどうかも分からなくありませんか?野球肘でも評価の方法は同じです。つまり、ただ安静。動画で見る野球肩のストレッチやチューブトレーニング。投球の為のインナーマッスルを鍛える等では痛みの消失が少しは得られるでしょうが、 ”完治”には程遠いのです。
再発防止のキーワードは”原因に対する治療”
どうやって治したかが大切と申し上げました。もし、痛みの原因が投球動作の”どこ!?”かがわかりその”原因に対して治療”を行い改善させる。「投げる。をリハビリに」した投げながら治療する方法を選択したらどうでしょうか?
治療しながら投球しているわけですから”完治”に近くありませんか?
安静や、動画でみるストレッチやテーピング、インナーマッスルを鍛えるのも良いでしょうが、どちらが再発リスクが少なく、治療期間も短くできると思いますか?
答えは既に結果として出ております。
選手側の立場で早期現場へ復帰
野球選手が投球できないと、精神的にも苦しくなります。上級のレベルになればなるほど焦りもでます。他のメンバーにも迷惑がかかります。心のケアも治療の一つです。一番の特効薬はインフォームドコンセント(治療の説明と同意)に対して”将来性”といったいつまでに、どう完治して、100%のパフォーマンスは本当に出来るのか?という道筋をしっかり見せてあげる事が重要と考えています。
とにかく、
選手側の立場で早期現場へお戻し致します。