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コラム
2019.09.16
野球肘 手術を検討する前に知っておきたい注意点
手術検討の前に知っておきたい注意点
①手術後の注意点
②外側型以外、手術必要性は少ない
③術後を情報提供
④日本は西洋医学が主流
⑤手術検討
手術後の注意点
特に肘の治療に手術の選択は最後の最後の最後の手段です。
皆さんは肘を治したくて手術やそれ以外の治療を選択されます。症状改善の前進はする可能性はありますが手術後に二度と痛みが出現しないわけではありません。
外側型以外、手術は少ない
一般的に復帰までに半年以上かかります。
最近では大谷選手も行った「トミージョン手術」が有名ですが、手術して復帰に1年以上かかっています。つまり全治1年。1年間の肘に対して治療できるのであれば本当に手術は必要なのでしょうか。時間をかけて良いのであれば改善の期待はできます。
現役選手は時間との闘いです。大谷選手クラスであれば1年間待ってもらえますが、小学生、中学生、高校生、大学生たちは1日1日が勝負ですし、レギュラー争いから大幅に出遅れることになります。
当院は患者様の投球動作を解析しオーダーメイドにその場で問診から治療、そして自宅で行うリハビリの方法までをご案内いたします。プレーを行いながら治療を平行することも可能なケースもあります。
原因から結果までの運動療法プランを作成する治療です。
早く治すためには通常と同じような治療や考え方をしていては結果を出すことはできません。一流と言われる選手は必ず、他の選手とは考え方、発想、ルーティンまで何から何まで違います。医療の世界も同じです。
野球肘で悩んでいる選手の治療に待ったなし。の状況を打開するためには「徐々に治しましょう」「安静に」しているだけでは早期復帰は難しくなります。時間に余裕があるという方は良いでしょう。
勿論、当院からしても時間に余裕がある方の方が気持ち的には楽ですし、アドバイスも変わります。
術後を情報提供
野球肘の治療で難しい、どの先生も悩まれるのはどの位の期間で治るのかが分からないのです。先が読めないのです。「いつ治るのか」「いつまでに自分なら治せるのか」が分からない。だから難しいのです。
それは肘の治療を担当されたA先生が全治1か月と言えばその先生の技術では1ヵ月かかります。という意味です。また他のB先生が「全治3か月」と言えばその先生のもとで治療をした場合は3か月かかります。
という意味なのです。野球肘の治療=A=Bではないのです。そもそもA先生=B先生ではありません。
手術を再検討する理由
つまり、野球肘の治療=先生によって異なる点が再検討の必要性がある理由です。
それを勘違いされている方は多くいます。
術後はこうなる
そして手術後の肘関節は多くの症例で完全可動域の確保が難しくなります。(当院が専門医に紹介したケース、他院から紹介されたケースを含めて)完全に肘が伸びたケースはわずか2症例のみです。
いつになったら治るのか分からない場合と1年後には治るのが分かっている状況。どちらがその方にとって気持ちが楽かと言えばこれは一概にも言えませんが術後の肘関節の状態は皆さん同じといえます。
いつまでに復帰したいのかをヒアリング
現状から復帰するまでの期間をヒアリングしその後の再発防止策までをアドバイスいたします。
日本医療は西洋医学が主流
野球肘が痛い。西洋医学では対症療法。その一つとして手術が挙げられます。その前にテーピング療法や関節ストレッチ、インナーマッスルを鍛える。下半身から。肩甲骨の動き方など見直すべき点は多く存在します。
既に手術検討されている選手は上記をすべて見直したかと思いますが、下記をご一読してみてください。
手術検討
手術の前と後にどんな事が起きるのかまでアドバイスします。今と将来が分かる事で選手の肘の痛みだけでなく”心のケア”まで安心できるでしょう。