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コラム

2019.06.14

『インピンジメント症候群』症状から治療方法までを徹底解説

インピンジメント症候群の最新治療法

①原因を知る

②症状

③病態

④長期化の可能性を構造検証

⑤治療方法を医療分野別に解説

⑥インピンジメント症候群最新治療法

一般の方

野球選手の場合

通院回数

治療期間

すべては早期回復のために

他院に通院していても大丈夫?

 

長期化させない為にインピンジメント症候群を知る。

①原因を知る。

野球やバレーボール、ハンドボール、水泳など腕を回す動作の繰り返しの動作で発症しやすい。最近ではゴルフ選手も発症する例が報告されているがはっきりとこの動作をするとインピンジメント(挟み込み)が起こるという事は分かっていません。

 

そこで、野球肩を専門とする当院ではインピンジメント症候群で来院された患者から統計をとり発生しやすい負傷原因を順番に並べてみます。

 

ただし、この動作をしたからと言って必ず発症するわけではありません

 

日常生活動作、野球選手関係なしの発症原因ランキング

 

①投球時に悪い体制からスローイングした。

②つり革につかまっていた時に急に揺れた。

遠投していたとき。

バックホームで強く投球した。

右肩を下にして就寝していた(右肩負傷)

⑥ゴルフクラブを両肩に乗せスイング練習

新しい泳法(泳ぎ方)の練習をした。

⑧運動前(ウォーミングアップ)に肩のストレッチを入念にした。

⑨肘をつき、手首に頭をのせてテレビを見ていた。

⑩机の上で腕を枕にして寝ていた。

 

投球動作を行う野球、バレーボールに特に多くゴルフや一般生活動作でも発症

 

野球肩専門治療

 

如何でしょうか。運動中のみならず、誰でもいつでも発症する可能性が高いのがインピンジメント症候群です。発症する時もあれば、同じ動作をしても発症しない時もあります。

 

ここでは、

野球選手を中心にみていきます

特に野球に多い

インピンジメント症候群になるスポーツは実は幅も広く、肩関節を使う競技全般で発症する可能性が高いと言えます。その中でも発生率が特に高い競技が野球です。

 

野球の場合(投球動作の視点で見る

投球動作の過程(投球動作の6つの分類:下記サイトに記載)で肩をトップ(コッキング後期)まで上げていくときに一定の角度で痛みや引っかかり感を感じる為、以下の様な症状が出現します。

 

軽度:投げる瞬間に痛みがでる。

   ②急に力がぬける。

中度:バットを構えるだけでも痛い。

   ④横から投げれば痛みがでない。

重度:アンダースローなら大丈夫。

   ⑥野球バッグを持つだけでも痛い。

 

①から⑥下に行けば行くほど症状の程度が重くなります。

③を超えて悪化してくると腕を上げる角度がどんどん低くなり、筋力も低下します。ひどい時は夜間痛を訴える事もあります。

 

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②症状

肩を前方や側方に挙げていくとき、ある一定の角度(大よそ80度~110度)の高さで痛み引っかかり感を感じます。

これをペインフルアークサインと言います。

この場合それ以上挙げる事が出来なくなったり、挙げる事を避けようとします。

また悪化すると強いこわばり感刺すような尖った痛みを伴い、就寝時にも影響(夜間痛)を及ぼします。

 

さらに、健側(痛めていない側)で患側(痛めている側)の腕を支えながら90度外転させた状態から健側の手を離すと患側はその姿勢を支える事が出来なくなり腕が急に下がってしまう症状が出現します。

これをドロップアームサインと言います

 

年齢性別関係ありませんが、四十肩五十肩間違われる事が多く、レントゲン検査のみではなく、MRIやエコー(超音波画像)の検査で、骨、靭帯、炎症、腱、神経の状態を調べ適切に鑑別する必要があります。

 

 

③病態(関節内部の状態)

腕を横から上げる過程で、上腕骨と肩峰の間に腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟みこまれる(インピンジメント)ことにより炎症が起きます

安静にすることで症状は軽減しますが、野球選手1球の投球動作で1回挟み込まれるので痛みの出現は時間の問題投球が出来なくなります。

 

学童(少年野球)の場合は練習の頻度が週末など高校生に比べれば安静の環境が整いやすいので軽快しますが、中学生以上になると中々そうもいかず、投球動作の反復によっては症状の再燃を繰り返して慢性化し、治りにくい野球肩の症状とも言えます。

 

④肩関節の構造から発生原因を検証

肩関節特有の構造がカギ

 

肩関節は360度動かすことが出来る球関節とういう体の関節の中で最も可動範囲の広い関節です。良い部分もありますが、その反面不安定な関節という考え方もできます。

 

腕を横に挙げたり前方に挙げる過程の角度で腕の骨(上腕骨)と肩甲骨の端(肩峰)の間に腱板の一部がが挟み込まれる事によって痛みを感じます。

 

その頻度が少なければ良いのですが、反復動作を行わなければならないケースではその度に挟み込まれ、刺激が加わり炎症が治まらず、長期化する傾向にあります。

 

治療方法を医療分野別に解説

通常:投球動作を中止・安静

通常は痛みを感じる動作を行わないようにします。野球に対して言えば安静や投球動作を中止させます。

 

整骨院や鍼灸院の場合

接骨院では電気治療マッサージ鍼灸治療を行ったりします。

 

整形外科の場合

ヒアルロン酸注射やステロイド注射を行います。慢性化し痛みがつよいケースでは靭帯切除など手術を行います。

 

最新治療法はひっかかりを解除する

全治期間は殆どのケースで○か月かかります。また先にも申し上げた通り安静になります。しかし、

ここがポイント!

接骨院北原ではこの引っかかっている部分(インピンジメント)を解除することによって腕を上げても引っかからないようにします。

 

一般の方の場合

治療の方法をシンプルに説明すると筋が骨との間で引っかかる事により痛みが発生するわけですから、その何故?ひっかかるか?を肩関節の構造と痛みが発症する角度から解析します。そして、引っかかっている腱板を解除すれば治療が終了します。

 

野球選手の場合

野球選手の場合はインピンジメントを解除すれば良いわけではありません

 

関連記事

インピンジメント症候群・野球肩の治療法を関節の構造から読み解きました

 

投球動作、フォームをチェックし、腕を上に挙げる過程の中の何度~何度でインピンジメントが起こるのかを測定し、その角度に狙いを定め解除します。野球肩の治療はここで炎症を抑える事がだけが治療ではありません。

 

そもそもなぜ?インピンジメントが発症したのか?投球動作のどこが誤っているから野球肩が発症してしまったのかを分析していきます。

 

治療期間:必要とする日数

引っかかっている腱板を解除すれば治療は終了。

 

初日から変化があります。

一般診療のケースでは痛み発生から当院受診までの期間によって個人差がでますが、日帰り施術の場合は通院の必要性も最小頻度で済みます。患者さんへの負担も最小限に抑える事を目的としています

 

野球肩専門治療

 

投球開始のタイミングは?

翌日から投球を開始

野球選手に限らず競技者は1日1日が勝負です。大会やレギュラー争いは待ってくれません。悩まれている患者さんほど信じられないと思いますが、インピンジメント症候群を研究し良く理解していれば長期化はしません

 

時間が最も大切

治療期間短縮の方法

インピンジメントを整復する事で緩和させます。これが新しい治療方法なのです。

一般の方でもインピンジメント症候群は日常生活に影響します。睡眠の確保が困難な方もいます。睡眠が確保出来なければ抵抗力も落ちます。二次損傷を発生させないためにも、早期回復=早期解除が最も大切だと思います。

 

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