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コラム
2020.03.03
野球肩の治療で大切な3つのポイントを教えます。
野球肩治療の大切なポイントとは?
①正しい投球フォームの基準がピッチャー
②キャッチボールで痛みが出なければ大丈夫
③投球中止や球数制限が肩を治す最も有効な手段。
日々の診療や初診でご来院された患者様からのヒアリングで感じる野球肩の治療における問題点を挙げました。
これらの3つのどこが問題なのかそれぞれ解説します。
①正しい投球フォームの基準がピッチャー主体は危険
野球は9人、この中で静止した状態から投球できるポジションは唯一ピッチャーしかありません。
それ以外の8人は必ず前後、左右の動きを加えながら投球します。
しかし、現在の医療の殆どはピッチャー主体での研究であり、内野手や外野手、特徴的なキャッチャーの投球フォームを研究し治療に役立てている医療機関が少ないと言えます。
これにより長期化してしまうケースが後を絶ちません。
ですから、正しい投球フォームを見直すにはそれぞれポジション別に個別対応していかなければ再発リスクは十分にあります。
ポジション別に投球動作を解析し治療に役立てている治療法が「投げる」をリハビリに。®です。野球肩専門治療で提供
②キャッチボールで痛みが出なければ大丈夫は間違い
キャッチボールと言っても、近い距離(トスバッティング)から塁間、遠投まで様々です。
近い距離は問題なくても塁間を超えると痛みが出現する。
または塁間までは可能だが、遠投になると痛む。こういったケースが多くあります。これは投球動作には3割、5割、7割の壁があります。
そしてキャッチボールで痛みは出なくても、ボール回しやノックでの投球で痛みが出現する場合があります。
つまり、キャッチボールで痛みが出ないからと言って喜び投げ込んでいくと再発の危険性が高まります。
③投球中止や球数制限が肩を治す最も有効な手段ではない
球数制限が導入されました。医療業界でも痛みの出現=投球中止という判断をされることがより多くなってきております。
しかし、投球中止や球数制限が”最も有効か”というと”最も有効”ではありません。ここで勘違いされやすいのは投球動作の最後は指先になります。野球肩になった事のある選手であれば必ず経験する事があります。
それは、投球開始後に肩への恐怖感や不安感が襲ってくるため、どうしても肩をかばった投球フォームをしてしまう。
または、痛めていた肩に意識が集中するため、以前のフォームとは異なりコントロールがつかない。といった現象が起こります。
治療として痛みの消失ばかりに意識が集中しておりますが、長期間の投球中止や安易な球数制限が及ぼす治療の副作用を皆様は知りません。
野球肩を経験された方しか分からない恐怖感や不安感の存在とその解決方法を知るからこそ、注意を促しております。
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https://reserva.be/boneskitahara/reserve