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2020.10.30

原因不明(原因がはっきりしない)野球肘。画像に写らない場合もある(治療前、治療後画像あり) 

原因不明(原因がはっきりしない)野球肘。画像に写らない場合もあります。(治療前、治療後画像あり)

野球肘の分類は通常、①内側型②外側型③後側型の3に分類されます。

原因不明(原因がはっきりしない場合)の殆どが内側型から後側型のちょうど真ん中あたりに痛みが発症します。

<場所はココ↓周り1㎝>

 

▼参考:少し専門的なお話

通常は内側型をさらに細かく分類し内側側副靭帯(前斜走繊維、後斜走繊維、横靭帯)に 分類されます。

 

画像に写らない。骨に異常なしの野球肘

レントゲンを撮っても骨に異常なし。エコーで撮影しても少し肥厚(腫れている状態)程度。

炎症反応も軽度。投球の最初(キャッチボール)や午前中の練習程度なら痛みが発症しないのですが…

ここが特徴!

一旦休憩を挟むと強く痛みが出現し投球できなくなる。症状です。

▼参考例▼

1週間の症状はこんな形で繰り返します。

(土日練習の例)

①土曜日の練習は問題なし。

②帰宅後に違和感出現

③日曜日、最初のキャッチボールから違和感、後半には痛みが強くでる。

④月曜日の午前中はまた違和感程度。

⑤月曜日の午後には痛みも違和感もなし。

⑥火曜日以降治った。と感じる程問題なし。

これの繰り返しです。

 

これに近い症状を感じている選手は*要注意です。靭帯に炎症や骨に異常があればまだ心の整理がつくのですが、このような原因不明、原因がはっきりしない。画像に写らない野球肘の場合は注意が必要です。

 

結論から言えば痛みの原因はしっかりあります

しかし、その原因の特定が難しく、単純に「投げすぎや炎症が少しあります。」程度で説明される事が多くあります。結果的に選手は

「投げれてはいるけど、本気では投げれない」

状況が続きいつまでも力を出し切れずに悩む選手は多くいます。そして長期化しています。

実際の画像です。

その原因をクリアにし治療するとこの様な結果になります。

施術前

肘の内側の靭帯が波打っている

赤線が画像のポイント。波打っています

 

治療後

波打ちが無くなりました。

肥厚(厚み)は残っていますが靭帯が真直ぐになりました。

 

長期化してしまう理由はいったい?

①中途半端に投球出来てしまう点

②少し休むとまた投げることが出来てしまう。

③安静にすると1~2日で治ったような調子になる。

こういった治っているのか治っていないのか。判断の付きづらい野球肘があります。

一般的な”野球肘”として診断されてしまうのですが、現状の野球肘の分類(内側型、外側型、後側型)ではその原因に辿りつく事ができません。

 

治療しているのに中々、改善しない。

骨に異常がない。しかし、全力投球ができない。

と言ったケースは専門的視点で再度精査する必要があります。

似たような野球肘でもその原因が異なれば治療の結果は異なります。

そして、野球選手は全力投球可能で初めて治った。完治した。と判断されます。

 

単純に日常生活動作のみで痛みが緩解してもそれだけでは完治した事にはならない。点も忘れてはいけません。

 

今発生している”痛み”に対する治療のみならず、原因に対する”治療”とセットで行う事で完全な投球が可能になる事が大切なのです。

 

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