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2021.06.23

野球肘、肘が曲がらない。伸びない。早期治療とその方法

肘が曲がらない。伸びない。 時間が勝負です。

肘が曲がらない場合の原因

①骨に問題がある。

②靭帯に問題がある。

③関節に問題がある。

④先天性の問題

この4つです。

肘が伸びない場合の原因

これも肘が曲がらない場合と同様です。

 

早期がお勧めの理由

それは④の先天性以外、外的要因によって発症している為必ず理由があり、その理由によって肘が曲がらない。または伸びないという現象が起こります。

身体は損傷後の状態、炎症期から回復期に向かって修復しようとします。

一般向けに言い換えれば、”馴染んで”しまうのです。”拘縮”とも言います。拘縮が起きてしまうとそれを治すのにはとても時間と技術が必要になり期間を要します。

早ければ早いほど回復が早く肘が曲がるのも、伸びるのも容易になります。

それでは如何に拘縮を最小限に防ぎ回復させるのでしょうか。

 

方法1

①骨異常があった場合は一定期間関節を固定します。

これは骨癒合を促進させるために仕方がありませんが、レントゲンやエコーで骨癒合の具合を管理しその癒合スピード関節の可動域の具合に沿って固定の角度を変えていきます。(通常ここまでやりませんが、そこを管理して施術します。)

もし最初から最後まで固定角度が同じ。または固定を外す期間が1週間でも遅いと拘縮が進み完全可動域を確保するにはプラス1か月は必要となります。

ですから完全に骨癒合が確認出来たら早期に固定を外し運動療法を開始させるのです。

 

②靭帯に問題がある。

肘が曲がらない。伸びない。のケースに最も多いのは内側、外側の靭帯を損傷した場合です。

程度に大なり小なりありますが割愛。

積極的な電気治療や手技療法を受ける事をお勧め致します。運動療法によって拘縮は起きにくいのですが、痛みを我慢し投球を継続している選手は何度も靭帯に炎症を起こしている為靭帯そのものが固くなり関節の曲げ伸ばしを制限します。

すると僅かなの可動で痛みが発症する為、投げる事は出来なくなります。

痛みに強い。我慢する選手。立場のある選手に多く見られます。

 

③関節に問題がある。

画像に写らない最も難治性のケースです。

通常、レントゲンやエコー、MRI等で撮影すれば炎症や靭帯異常、骨異常等が見つかりますが、関節そのものに問題がある場合は最も発見が難しくそして発見できたとしてもそれを治療できる先生に確率も少ないでしょう。骨に異常はない。

靭帯も問題ない。しかし、肘が曲がらない。伸びない。引っ掛かる。といった症状がでます。

肘の内側から後ろ側に痛みが出ている場合はこの可能性が非常に高く一般の野球肘の治療を行ってもまず回復しません。(1週間治療してみて変化が出なかった疑うべき)

 

④先天性の問題

生まれつき肘が曲がっていたり伸びないケースです。どうしても”先天性”という言葉によってしまい痛みが発症するのは仕方ない。

とお考えになる選手も多いのですが実際には①~③の解決方法で痛みは消失します。

投球時に痛みが発症し易い角度になっている点については仕方ないのですが投球フォームを見直すことで早期の回復を達成できる確率が高いと言えます。

 

まとめ

肘が曲がらない。伸びない。は拘縮させない為に早期に治療をお勧め致します。時間が勝負です。

 

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